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AOI通信 2016年12月号

今月のテーマは「のどの痛み」

のどが痛くて声が出せない、あるいは食べ物がのどを通らない、といった症状は風邪を引いた時など誰もが経験することでしょう。のどの痛みを感じたら、のど仏の中心から左右外側へ指二本分で脈を触れたところにある「人迎」を軽く抑えてみてください。さらに、喉仏の下で胸の骨の上にあるくぼみの中心「天突」、そこから左右外側へ二本分のツボ「気舎」も効果的です。風邪が原因ののどの痛みなら、風邪によく効くツボを押さえてみてください。風邪は東洋医学では、風邪という邪気が入ってきて鼻水が出たり、のどが痛くなる症状を現すと考えられています。この風邪が最初に入ってくるのが第二胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分の「風門」というツボで、それが首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ線の中間で左右に位置する「風池」にたまり、中央のくぼみから上へ親指幅約半分の「風府」に集まるといわれています。

引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋

健康豆知識 ~カゼの予防と治し方~

人間は、1年に5回ほどカゼを引くそうですが、引き始めに体力で何とかはね返しているのです。漢方医学ではカゼの考え方を、大変合理的にしかも自然の理に叶った解釈をしています。からだにバランスのとれた栄養が補われていて、睡眠や休養が充分にとられ、体内に必要な水分が整っていれば、体温の調節能力も、外気の攻撃を防御する力も整備されています。更に、気に張りがあれば、体内の気と血と水は連携プレーで外気の風邪(ふうじゃ)をスクランブルすることができます。この自衛の治癒能力を内気と名づけています。漢方医学では、“カゼは背中から引く、日暮れにひく”という教えがあります。日暮れの寒さに、疲労と空腹と水分不足になると、体温も内気も低下するから、カゼを引いてしまうという警告です。したがって、先ず背中を大切にしてベストや上着で保温することがカゼの予防になります。
カゼの初期の治し方の基本は、“発汗”です。カゼを引いて発熱するのは、からだの防衛反応が十分に働いて、カゼのウィルスと闘っているところ。つまり、体温を上昇させることで、ウィルスをやっつけているのです。

具体的な方法を紹介します。
1.熱い日本茶をたっぷり呑んで体温を上げる。
2.葛湯を呑む。(葛粉スプーン2杯、おろし生姜1杯、砂糖2杯)
3.梅干の黒焼きに砂糖と熱湯。
4.白粥に白ねぎの刻みと梅干。
5.酒の熱燗1合に卵1個の卵酒。

漢方薬に葛根湯という名処方があります。消炎、鎮痛、鎮咳やアレルギーを除く作用も優れていて、扁桃炎、中耳炎、乳腺炎にも特効があります。カゼ薬の常備薬としてぜひ携帯したいものです。
カゼは万病のもと。内気と外気を心得て、からだを温め、水分を補い、背中と日暮れの養生を忘れずに、元気に冬を過ごしたいものです。

参考:「薬になる食べもの」篠田雄介著

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