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AOI通信 2011年2月号

今月のテーマは 「風邪」

「風邪は万病のもと」とはよく言われる言葉です。風邪くらい大丈夫・・・・というおごりが、重大な事態を引き起こす例は多々あります。東洋医学の治療法のツボの中に第二胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分の「風門」があります。第三胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分にある「肺兪」というのは息苦しさを和らげる作用のあるツボで、ドライヤーを使った温熱刺激も効果的です。風邪に伴う鼻水や鼻づまり、咳などの症状を和らげる肘から手首まで3分の1降りたやや親指よりのところにある「孔最」、首の後ろの根元、第一胸椎棘突起の上にある「大椎」、頭の重さを緩和する首の後ろの中央のくぼみから上へ親指幅約半分の「風府」など、人体には様々なツボが存在します。ただし、発熱して風邪の本格的な症状が現れたら、専門医の診断を受けることも忘れずに。

引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋

冬の食養三宝 ~ 白菜・大根・豆腐 ~

精進料理では、白菜・大根・豆腐が“食養三宝”として大変重宝にされていますが、これは中国の不老長寿の薬膳の教えから引用している智恵です。
 この3つはどれも冷涼性の食材ですから、白菜の漬物や大根おろし、冷奴などとして食べれば、高カロリー食の取り合わせにも良く、一年中好まれる献立です。寒いときには三宝を入れて温かい鍋物にすれば、一家団欒の料理として親しまれ、また、おでん・風呂吹き大根・湯豆腐としても温かく和ませてくれます。
 つまり養生三宝は、冷と温との両方を持ち合わせた食材であり、一緒に炊き合わせるとその相乗効果で淡白な味と深みのある旨味を醸し出し、滋養強壮と体力や免疫力を高める優れた惣菜です。白菜・大根・豆腐は、正に佛・法・僧の三宝に値する一級の薬膳料理なのです。
 特に白菜は他の食べ物の旨味をよく吸収し、滋養豊かな葉野菜の代表であり、それ自体は栄養価が高いとは言えませんが、ビタミンCはミカンと同じくらい、カルシウムはセロリや人参並み、カリウム・ビタミンB2が多く、キャベツに似た構成です。
 その繊維は便秘防止と腸壁に付く発がん性物質を排除し、コレステロールを下げる作用があり、たっぷり含まれるカリウムは、体内の塩分を利尿させるので、高血圧症の人には大切な野菜です。
 食生活に無頓着な過食の人々、ストレスの多いビジネスマン、生活習慣病を改善したい中年、健康的にダイエットを目指す人達よ、この食養三宝の白菜たちのように、台所の片隅で献立の脇役にしか扱われていない自然の命が、思わぬ主役を演じていることを見直してやって欲しいです。

参考:「薬になる食べもの」篠田雄介著

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