AOI通信
  • 症例一覧
  • 料金表
  • お問い合わせ

AOI通信 2011年6月号

今月のテーマは 「食欲不振・下痢」

食欲不振の時、夏場に多い食あたりや下痢症状にとてもよく効くツボがあります。
食欲不振には背中の第9胸椎棘突起下より左右外側へ指2本分に位置する「肝兪」、同様に第11胸椎棘突起下より左右外側へ指2本分にある「脾兪」、第12胸椎棘突起下より左右外側へ指2本分にあたる「胃兪」をまず指圧してみてください。 東洋医学では、食欲は「脾の臓と胃の腑」がコントロールしているといわれているからです。
さらに膝下の外側のくぼみから指4本分下の「足三里」も効果的です。
下痢には、第4腰椎棘突起下より左右外側へ指2本分にある「大腸兪」、第1正中仙骨稜より左右下外側へ指2本分にある「小腸兪」、 おへそを中心左右外側指3本分の「天枢」、そこから下へ指3本分の「大巨」が下痢に効くツボです。
さらに、膝下の外側のくぼみから指4本分下の「足三里」を指圧すれば、狂っていた胃腸の機能のバランスが整います。
なお、「天枢」や「足三里」のツボは便秘に悩まされている人にも役立ち、 覚えていると損はありません。健康的に夏を乗り切るために、ツボ療法を大いに活用してください。

引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋

紫蘇と荏胡麻(えごま)

胡麻はゴマ科、荏胡麻はシソ科の植物で、弥生時代にインド・中国から渡来したことが、遺跡から 発見されています。荏胡麻より遅れて日本に入ってきた紫蘇は、初め食品としてよりも燃やす油として 種子を搾って灯火に用いました。後に量産できる菜種油に移っていきましたが、シソ油の明るさには 及びません。
 紫蘇の母種は荏胡麻です。チリメン紫蘇の色素シソニンは、梅のクエン酸で分解して赤くなるので、 梅干・茄子・生姜の色つけに用います。アントシアン配糖体やペリラニンという成分が含まれている ので、防腐力や殺菌力が強いです。香気成分はシソ油(ペルラアルデヒド)です。
 青紫蘇の葉や、花穂紫蘇・ゆかりは、良い香りで、シソ巻きや刺身のつまにも用い、優れた殺菌性を 利用して、食中毒を防ぎ、食欲を増進させます。
 中国の医学書には、紫蘇は健脳・鎮静に効くと教えています。漢方の処方の中には、神経の安定や 不眠、脳の疲労回復や胃腸障害には必ず、蘇葉(そよう)として用いられています。
 蘇とは疲れた身体を蘇生させる祈りと体験を持っています。この季節、胡麻・荏胡麻・紫蘇の恵み に、もっと優しい目をかけてやりましょう。植物はそれに素直に応えてくれるはずです。
この紫蘇の花言葉は、「実直」ですから。

参考:「薬になる食べもの」篠田雄介著

印刷用画面はこちら

バックナンバー

お問い合わせバナー

サイトマップ

ページの上部へ

Copyright © 2015 - 2024 鍼灸AOI All Rights Reserved.