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AOI通信 2010年8月号

今月のテーマは 「夏バテ」

暑さが増してくるととたんに体力が衰えてくることがあります。それがいわゆる夏バテ。この頃駅やデパートの階段などですぐ息切れするなと感じたなら、鎖骨外端下のくぼみから指一本分下がったところにある「中府」のツボを押してみてください。指先で体の芯に通るほど強く、3~5回繰り返します。さらに首と胸の境目のくぼみにある「天突」というツボも、同様に効果的です。疲れやすい体質を東洋医学では”腎虚”と呼ぶので、腎臓の機能を高めるのも体力回復につながります。腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「腎兪」、第一腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分にある「三焦兪」といった箇所が、謙虚な効き目があるツボとして知られています。
ムシムシ暑い日本の夏ですが、健康管理に役立つこれらのツボを利用して、元気に乗り切りましょう。

引用 セイリン(株)「鍼のはなし 家庭で簡単ツボ療法」より引用・抜粋

夏ばての食養生

漢方では、夏ばてを「注夏病」と呼んで、夏の過ごし方に、細かい養生を教えています。そのうち、食について2~3を紹介しましょう。
第1には、水の補給です。暑さで上昇する体温を冷ますための多量の発汗で、体内の細胞や血液は水分不足になり、血液は濃くなり、体力は消耗して疲労が重なり、免疫力も低下してきます。ひどい時には熱中症で危険なことさえ起きてきます。
第2には、失われる塩分の補いと食欲を増進し、消化・疲労回復・代謝の促進に働くクエン酸を含む、梅干や酢の物を常食することです。
第3には、病気を防ぐ免疫力と体力を補う五大栄養素の「でんぷん・タンパク質・脂肪・ビタミン・ミネラル」をバランスよく持ち合わせた夏の食べ物を選び、食欲をそそる味・色・盛り付け・香りなどの感覚を喜ばせる献立をつくることです。夏のスタミナ料理は、何と言っても、うなぎ・豚肉・カレーライスです。ビタミンA・Bが多く、良質のタンパク質と脂肪が沢山含まれています。
その他、夏のお薦め食品には、以下のようなものがあります。

・湯葉・・・大豆の精と言われ、滋養性が最も高く、自然食品の代表格。
・麩・・・・グルテンに餅粉を加えて混練したもので、タンパク価の高い食品。
・凍り豆腐・・タンパク質で豆腐の9倍、脂質では8倍の養分を持っている。
・枝豆・・・・アルコールの分解成分を持ち、ビタミン・アミノ酸も豊富。
・ゴーヤ・・・解毒・強壮に優れたゴーヤや茄子と豊富な栄養の豚肉とのチャンプル。
・糠みそ漬け・・・1g中12億の消化発酵菌がいて、ビタミンも多い。
・西瓜・瓜・胡瓜・・利水と利尿作用のカリウムと水分が多い。

このように日本の伝統食には、医食同源の理に叶った、素晴らしい幾つもの夏ばて回復法がありますので、うまく活用して元気にお過ごしください。

参考:「薬になる食べもの」篠田雄介著

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